ドラマ【陸王】で質問攻めにあってます。笑 サッカートレーニング
老舗の足袋屋さんが、負傷がちなマラソンランナーを身体に負担の少ない走法が身につく自社開発のシューズで支援していくドラマ【陸王】。
時々涙することもあっておもしろいですね、来院者さんにすすめられて私も見ています。
見といてよかった・・・最近、他の来院者さんたちからも質問攻めにあってます。笑
「なぜ、かかと着地ではなく、ミッドフット(足裏全体)着地の方が負担が少ないのか?」
お話して説明するのも楽しいんですが、実際にやってもらうとわかりやすいので、まず自分の身体で試してもらってます。
かかと着地とミッドフット着地はどんな状態のことなのか。
まずは、右足を大きく前に踏み出してもらいます。(その先も歩き続けるつもりで)
全員かかとから地面に着地されます。
次に、捻挫や肉離れ、膝痛なんでもいいので右足にケガを負い、ものすごく痛い状態だと仮定して歩いてもらいます。
人間にはすごい能力が備わっています。本能的に一番痛くない場所、一番痛くない接地時間で難を逃れようとします。
痛んだ足で大きく前に踏み出せば痛みで支えることができないでしょうし、その後体を前に運ぶなんてことは絶対しません。自分の体(重心)の真下に足をつき、接地時間もできるだけ短くしたがります。
足袋シューズは裸足感覚に近いでしょう、私も裸足でトレーニングしたことありますが、なんせ痛い。笑
慣れるまでは、接地足の痛みを和らげるよう体全体で必死で操作していたのを覚えています。
踏み出す足が自分の重心の真下に近づけば近づく程負担は少なく、かかと着地ではなくなっていきます。
このドラマは、シューズと着地足に着眼点をおいたアプローチですので、この大きく踏み込んだ足とものすごく痛い足との間の着地点で、自分が一番しっくりくるところでフォームを固めるというのがミッドフット走法という設定なんだと思います。
最後に少し比較を。
【負担の大きさ比較】
かかと着地:体重の2~3倍 その後階段の上りのように大きく筋力を使う。
ミッドフット:自分の体重 重心の真下につけば体重計に乗った姿と同じ。
【疲労度比較】
かかと着地:かかとからつま先に移行し地面を蹴るので下肢の疲労度大。
ミッドフット:すばらしい機能をもった足裏のアーチで受け止め衝撃を和らげるので負担少。
【走り方比較】
かかと着地:従来のストライドの大きな走り。
ミッドフット:ただ単に足裏着地にするだけなら、大きなストライドのままだときついブレーキをかけながら走ることになるので、走法は難しく試行錯誤が必要。
という感じですすめていき、最後に私がやってる走り方の説明に移ります。(いや、移っていきたい 笑)
最後は冗談も書きましたが、今までの走りを変えるってことはほんとに大変なことです。でも、身体に負担の少ない走りも存在します。
痛めた足は本能的にどこにつきたがるのか、そこが一番負担の少ない場所なのか、ではそこに着地するためにはどうやって走ればいいのか。
色々確認すると楽しくなってきます、陸王ありがとう。笑